ウェッジウッドやロイヤルドルトンなどが扱っていることで有名な、磁器の種類の一つである「ボーンチャイナ」についてご紹介します。
ボーンチャイナとは
ご縁があってヴィンテージカップを数種類
手元にお迎えしました。
ボーンチャイナは軽くて持ちやすいです☺️大切に使わせていただきます。 pic.twitter.com/ym8ld3Uypf
— 壱原 棗 (@ichi_natsu_1111) October 29, 2023
18世紀ごろのロンドンで誕生した磁器の「ボーンチャイナ」。
東洋からヨーロッパに伝わったとされる白い陶器は、その製造方法が不明のまま何百年もの月日が経過しました。
やがてドイツで制作に成功し、ドイツ以外でも作られ始めましたが、イギリスには肝心の原料となるカオリンという成分が入手できず、試行錯誤の上に牛骨の灰(ボーン)を用いて、白い磁器を誕生させることに成功しました。
中国(チャイナ)で誕生(ボーン)のようなイメージを受ける方もいらっしゃると思いますが、その語源はボーン(骨)とチャイナ(磁器)から名付けられたそうです。
今回は、牛の骨灰から誕生した磁器「ボーンチャイナ」について、気持ち悪いと言った声や、使いやすいと満足する口コミと合わせて、どんな方にお勧めの磁器なのか、お伝えしていきます。
ブドウの描かれた平皿
当時のイギリスでは、中国磁器で多用されたカオリンの入手が困難でした。18世紀頃にはロンドンで牛の骨灰を陶土に混ぜて代用するボーンチャイナが発明されました。
ボーンチャイナに青で転写 直径: 26.4 cm
19世紀後半 イギリス ストーク=オン=トレント V&A pic.twitter.com/qzb7E5YsDy— イポトリル美術館 Ypotryll Museum (@YpotryllMuseum) September 22, 2023
ボーンチャイナが「気持ち悪い」「怖い」との声はなぜ?
ボーンチャイナ
ロイヤルキングストンでコスタリカを飲む☕️ pic.twitter.com/YWYqd9JlEb— もちまる (@mochiiimaru) October 2, 2023
カオリンが手に入らないイギリスで、牛の骨灰(ボーンアッシュ)を原料と混ぜ合わせることで、温かみのある白色を表現することができたボーンチャイナ。
一般磁器と比べて薄い素地と透光性を活かして、食器などのほか、ボーンチャイナ製のランプを作っているメーカーもあります。
ウェッジウッドやミントンなど、有名メーカーも扱っているボーンチャイナについて、怖い、気持ち悪いといった口コミがあがっているようです。
オールドノリタケ
秋らしい🍂
カップ&ソーサー
ボーンチャイナ
1935年頃〜1945年頃#ノリタケ pic.twitter.com/cCMwIKNqtx— ANTIQUES BalHarbour / アンティークス・バル・ハーバー (@antixbalharbour) November 6, 2023
骨が入っているのが怖い
ボーンチャイナが何となく怖い。骨じゃん!てなる。命の離れた物体ではあるのだけど
骨じゃん?!てなる。— 美琴と慈雨🐯🌸 (@hirasawa0409) June 23, 2023
牛骨灰(ボーンアッシュ)を混ぜ込んで作り上げるボーンチャイナ。
牛肉は食べるけれど、食器にまで牛の骨灰が入っていると思うと、なんとなく怖いし、使う気がなくなるといったポストがありました。
美しく優しい白色を表すために混ぜられた牛の骨灰のことを、単純に磁器を製造するための原料としてだけで見るのか、牛の骨のインパクトが強すぎて、食器として受け入れることが出来なくなるのか、人それぞれのようですね。
https://twitter.com/4tjXx3/status/1702912904054677688?s=20ボーンチャイナって確か材料に骨が混じった陶器だったなーと。ファインボーンチャイナ調べたら牛骨灰が使われてる。無理だ、使えない。陶器は土だけでいい。ついでに言うと筆も動物毛の買えないし膠も使えない。毛皮も。あとゼラチンも。なんか人間怖い。お肉時々食べるけど。矛盾してるけど。
— füüco (@fuufuufuuco) January 27, 2019
薄くてツルツルな手触りが怖い
ボーンチャイナの食器が増えたけど
ツルツルすぎてすぐ落としそう(笑)
手がカサカサやからよけい怖いわ😂— み (@m818marine) January 7, 2023
薄手の作りで、非常に脆い印象があるボーンチャイナ。
手触りもツルツルしていて、洗う時に落としそうで怖いというポストがありました。
実際には、牛の骨灰のカルシウムが化学変化を起こすことで、一般的な白陶磁器と比較して約2倍の強度があると言われています。
ファイヤーキングとかデュラレックス多いから強い食器に慣れすぎてたまにボーンチャイナの薄いお皿つかうと洗うのちょっと怖い問題。
— The Laundress jp (@laundressjp) June 16, 2015
もちろん、どんな食器でも割れる時は割れてしまうもの。
お気に入りだけど薄手だからと使わずに飾っておくだけでは、もったいないと思いませんか?
見た目よりもずっと丈夫な作りのボーンチャイナなので、そんなに怖がらず愛用していけたら良いですね。
遺骨で花瓶
#渡辺淳一 #泪壺
最愛の妻は36歳の若さで癌で亡くなった
亡くなる前から自分の骨を使って壺を作ってほしいと懇願していた
ボーンチャイナ(骨灰磁器)である
柔らかな白色の壺はどこか妻に似ていた
そして1年半、仕事の関係で女性と知り合う昨日箱から見つけた本
2004年の帯付き
ちょっと怖い#読了 pic.twitter.com/Dk5EARqJUu— しかちょう@読書 (@vJTgG7vz7FthIkF) June 7, 2022
多くの話題作を遺し2014年にこの世を去った、偉大なる作家渡辺淳一さん。
役所広司さんと黒木瞳さん主演の「失楽園」など、ドラマや映画化になる作品も数多く執筆されていました。
2001年に出版し、2008年に映画化された泪壺を読了された方のポストには、ちょっと怖いという声があがっていました。
「私の骨で花瓶を作って」という帯の一文だけで、確かにゾワっとしますね。
以前酒の席で、陶芸家の友人たちに、私が死んだら私を焼いた灰を釉にして、器を焼いてみてくれ。見たいだろ。と言ったら、全員に速攻で拒否られた。あんたの釉のかかった器なんていらない。見たくない。気持ち悪い。だそうです。ビビりめ。嘘でも引き受けろよ。ちなみにボーンチャイナは牛の骨灰です。
— マリリン モンリー (@marilynmonrie) June 22, 2014
ご自身の死後、遺灰を釉にして器を焼いてと、陶芸家の友人たちに伝えた方までいらっしゃいました。
倫理的、道義的に受け入れられない方にとっては、やっぱり怖いし気持ち悪いと思ってしまうのでしょう。
人骨ではない牛の骨灰で製造するボーンチャイナについても、どこか人の骨の領域と同じような感覚を持ってしまって、気分を悪くする方も少なからずいるかもしれませんね。
おはようございます。1日儲けた休日の朝、30数年前のカナダ土産のボーンチャイナでコーヒーを頂きます pic.twitter.com/3xcbFL4OpV
— 毛利 (@meitantei_mouri) October 8, 2023
ボーンチャイナの良い口コミ
リントンズさんの阪神アレセールで買えたボーンチャイナのマグカップ☕️一杯入るし紅茶入れた時の色合いもいいですね〜 pic.twitter.com/gkKDNOVmVH
— Osushi (@Osushi_FF14) September 16, 2023
牛の骨灰を使って製造しているボーンチャイナについて、気持ち悪いといった声もありましたが、優しい白色で使いやすいと評価する口コミもあがっていました。
温かい白色で使いやすい
ニトリのボーンチャイナのお皿が結局使いやすいので買い足し♡#ニトリ#ボーンチャイナ pic.twitter.com/TBhno5GyWo
— まどらすちぇっく (@madorasu_check) July 1, 2020
どんな料理を盛り付けても映える、ニトリのボーンチャイナの食器類。
使いやすくて買い足したくなるのも、このシンプルな美しさなら納得ですね。
ボーンチャイナやはりよい。温かみのある白。
— ジプス (@gypsophila11005) September 17, 2023
青みがかった白色とは異なり、ほのかに温かさを感じる乳白色を気に入る方のポストもありました。
ホッと一息つきたいときに、ボーンチャイナのカップでお茶を飲めば、より優しい気持ちになれそうですね。
ボーンチャイナのシンプルなマグカップ(300えん)買った
中身が透けるのがいいよね pic.twitter.com/W3CDusYv3P— ♥️♠️とんこつや♦️♣️(74) (@tnkty513) January 4, 2023
気分があがるボーンチャイナ
義理妹ちゃんにお茶を出すから久しぶりにちょっといいティーセット出した。
こういうの見てるだけでも気分が上がるなあ。
ティーカップはナルミのボーンチャイナ。 pic.twitter.com/3L6O3Klsoc— 日和@お絵描き (@itai_itai_chan) October 24, 2023
普段使いとは違う、ナルミのボーンチャイナのティーカップ。
見ているだけで気分があがると呟くポストがありました。
最近はボーンチャイナのティーカップで
朝コーヒー☕️
夜ジャスミンティー🌿の優雅な生活してる。よくわかんないけど楽しい。
— おれんじ (@R_orange_Jp) October 18, 2023
最近になってボーンチャイナのティーカップを使い始めた方は、優雅で楽しい気持ちになっているようですね。
なんとなく飲んでいるコーヒーや紅茶も、ボーンチャイナのカップを使えば、とても気持ちが華やいで心地いい時間になりそうですね。
口当たりや手触りが心地いい
ここのところ ずっと、トルコブルーのたっぷりマグカップを使っていて。
それも とっても気に入ってるけれど、気分を変えて、ボーンチャイナのカップにしたら、可愛い可愛い可愛い😭💕薄手の繊細な口当たりが心地よい🌹
大倉陶園のブルーローズは、高校生のとき ひとめ惚れしてから、ずっと特別💕— S子 (@dolce_felice) February 28, 2022
薄手の素地で仕上げるボーンチャイナのカップで飲むと、繊細な口当たりが心地いいとのポスト。
また、手触りも良くずっとカップを手に持っていたくなるのでしょうか。
作業の手が止まってしまうという声までありました。
ボーンチャイナの手触りが良すぎて作業の手が止まってしまう。なでなで。 pic.twitter.com/vwlZ9H7qNm
— しるてっく (@siltech_plus) October 16, 2023
繊細な美しさと、優しい温もりを感じるボーンチャイナは、ハレの日だけでなく、普段使いにもピッタリの磁器なんですね。
ノリタケのボーンチャイナ☺️ pic.twitter.com/naSEUOssSQ
— ピーラギ (@unfairy_tale) September 15, 2023
ボーンチャイナはどんな人に向いている?
ディナープレート
ボーンチャイナ pic.twitter.com/1F7eDMBQir— ひみか(日美香) (@ZfvVqs) October 17, 2023
今回は、18世紀ごろのロンドンで、牛の骨灰を使うことで誕生した磁器、ボーンチャイナについてご紹介しました。
薄手の乳白色で、華奢な印象を感じるボーンチャイナですが、一般的な磁器より2倍ほどの強度があるので丈夫で長く愛用できます。
闇市で鳴海製陶さんのボーンチャイナC/Sを入手したんだけど、柄が違うとはいえ同じ素地の物だけあって、40年前のあのC/Sを彷彿されて込み上げて来るものがある。買って良かった。 pic.twitter.com/X0tKNoydT5
— 時々ボソッと日本語で呟くだんけるちゃん🇬🇧 (@dunkeld3) October 5, 2023
乳白色オンリーのシンプルな物から、花柄などの優雅なものまで、豊富なデザインが揃っているのも魅力となっています。
口当たりや手触りも抜群に良いので、いつものコーヒーが一層美味しく感じられるのも、ボーンチャイナだからこそ。
大切な方とのティータイムや、日々の生活のアイテムとしてもピッタリのボーンチャイナで、楽しい時間を過ごしてくださいね。
おはようございます。
しっかりとした味わいの
ベイクドチーズケーキを
今朝は用意しました。ダージリン茶はウェッジ
ウッドのボーンチャイナ
で淹れました。みなさんが今日も笑顔で
いられますように☆akimyon pic.twitter.com/Su3FOgwRK0
— akimyon (@a_akimyon) September 13, 2023