NHK連続テレビ小説「半分、青い。」ですが一部でひどいとの声が上がっています。
今回はそんな声について調査しました。
半分、青い。とは
#今日は何の日
【2018年9月29日(土)】
半分、青い。 終了#半分青い pic.twitter.com/yxA3S1u9je— Shota (@JinmResult) September 28, 2022
「半分、青い。」とは、2018年度上半期放送のNHK連続テレビ小説第98作目の作品であり、2018年4月2日から9月29日まで放送されました。
2017年2月22日に制作発表され、脚本は北川悦吏子さんの書き下ろしによるオリジナルストーリーであり、本作の企画は5年ほど前に遡ります。
北川さんの故郷である岐阜県と東京都を舞台に、大阪万博の翌年の1971年生まれの迂闊で失敗の恐れない主人公・楡野鈴愛(にれのすずめ)が病気による左耳の失聴を乗り越え、高度成長期の終わりから現代までを駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでの約40年に渡る物語です。
主人公を胎児期から登場させるのは連続テレビ小説では初であり、子役の幼少期は近年の朝ドラとしては珍しく2週にわたって放送されました。
さらに、障がいのある人物を主人公とする作品も今作が初となります。
半分、青い。がひどいとの声1:最終回が特にひどい?
何だこりゃあ。ひどい。明日で最終回。役者さんの演技はすごく良かったのになあ。#半分青い
— いももち (@eggp6) September 27, 2018
連続テレビ小説の「半分、青い。」は、何かを失っても別の方法で前に進むユニークなヒロインの生き方を描いた物語となっていますが、ネット上では「最終回がひどい」という口コミが多発しています。
半分、青い。の「最終回」に関する口コミは以下の通りです。
・半分青いはお話がもうめちゃめちゃでしたよ。最終週、これは本当に終われるのかな?と。最終回、これまでの話を全てぶっ飛ばしてよく分からない終わり方をしました
・半分青いの最終回も酷かったがさすがにアレは超えなかったか
・半分青いもそうだったけれど、まれも花子とアンも最終回の記憶がない
https://twitter.com/motoca310/status/1045825912430682114?s=20&t=eIKXFs4mJgMhKfGX8DRq4Qこのように、多くの人が半分、青い。の最終回に不満を抱いており、最終回の記憶がなくなるほどに印象に残らなかったことが分かります。
半分、青い。の最終回は以下の通りです。
夜に鈴愛は律から誕生日プレゼントの傘をもらい、誕生日プレゼントの代わりに律は短冊を盗み「律のそばにいられますように」とありました。
そして、律が「俺でいいの?」と言うと、鈴愛が「律しかダメだ、私の律は律だけなんで。一人だけなんで」と話し、二人がハグをします。
律はその後「じゃあ俺の願いごとも言っていいですか?」と話し、「鈴愛を幸せに出来ますように」と言い、エンディングとなりました。
最終回を観た人は、「後半???なところが増えて突っ込むしかなかった」、「半年費やして、最終回の15分コントしたかったんだろうね」などと、終わり方に違和感を感じている人が多く、納得していない様子でした。
しかし、中には「良い、とても素敵な余韻の残る最終回でした」、「半分、青い。素晴らしい、半年間に相応しい素晴らしい最終回」と最終回を褒めたたえる口コミも少なくなく、賛否が分かれています。
ドラマは人によってさまざまな捉え方があり、観方も変わります。
そのため、賛否が分かれるのは普通のことであり、残念に感じてしまった人はそれなりにドラマの評価が高かったことの現れでしょう。
私は、ここ10年位朝ドラを見続けてて、あまちゃんに至っては最終回を一人で見るのが耐えられなくて、皆で見るオフ会に参加するほどだったのに、半分、青いはほんと無理だ。悲しくなる。昨日の先生の台詞で心が折れた。教師はそんなひどいこと言わない。脚本家に怒りを感じる。
— さとぽん(島根の島ねぇ) (@piccolosavanna) September 26, 2018
半分、青い。がひどいとの声2:震災の演出が露骨?
「半分、青い。」の震災のシーンについては、やはり医師や看護師などの医療従事者の方々が怒っているなあ。どんな状況下でも一人でも多くの命を助けるという使命感がある彼らにとって、自分が生き残る事も患者を救命する事も最初から諦めて、半ば自死したような裕子を《美談》にはできないだろう。
— 井上リサ (@JPN_LISA) September 29, 2018
2018年度上半期に放送された永野芽郁さん主演の「半分、青い。」ですが、震災のシーンが含まれていることで「震災の演出が露骨すぎる」と苦情が相次いでいます。
半分、青い。には東日本大震災のシーンが含まれており、東日本大震災が起きて主人公の友達である清野菜名さん演じる裕子が津波にのまれ、死去してしまうのです。
そして、裕子の遺品としてスマートフォンが見つかり、壊れてはいたものの録音部分は無傷であり、そこには裕子の遺言のような裕子の声が残されていました。
その内容は「患者さんを置いて行くことは出来ません」として夫に息子を託し、自分の分まで生きて夢を叶えるように訴えかけるという内容だったのです。
衝撃的な裕子の死に、ネット上では「わざわざ震災を描くためにヒロインの友達を仙台に転居させたんだな、震災はお涙頂戴の道具じゃないぞ」、「いい加減震災ネタを取り入れるのはやめにしませんか?ストーリー的に意味あるの?」などと非難の声が多く寄せられ、無理矢理震災シーンを入れ、裕子の死を描いたことに多くの人が嫌悪感を抱きました。
また、中には「裕子ただの自殺やん」、「子どもも夫もいて生きようとしない。ホントに生きたくてもその方法が無くて無くなっている方だらけなのに」などと、自殺にも感じるという意見も少なくありませんでした。
震災で家族や友人を亡くし苦しんでいる人は多く、傷は未だに癒えていないことでしょう。
しかし、半分、青い。では震災シーンを取り入れ、あからさまにお涙を誘っているようにも捉えられる描き方に「見ていて辛い」と感じる人が多く、結果「ひどいドラマ」と言われることとなってしまったのでした。
半分、青い。が面白いとの声:新しいスタイルの朝ドラ
https://twitter.com/waxlrose5150/status/1576927828561383429
低評価な口コミが相次いでいる「半分、青い。」ですが、中には「新しいスタイルの朝ドラ」として高評価な口コミも多く寄せられています。
朝ドラの多くが七転び八起きとなっている作品がほとんどですが、半分、青い。のストーリーはそのふり幅がとても大きく、視聴者も「これまでと違う」と感じている人も少なくありません。
朝ドラは、基本的には1人のヒロインの一代記を基本としていて、家族や成長が描かれているものがほとんどです。
連続テレビ小説『半分、青い。』
5月31日放送分 第52話
鈴愛の恋愛相手が正人だと知った律が、電話を盗み聞きしようとした場面は笑えましたね。金魚すくいに例えた鈴愛と正人の告白シーン。
鈴愛の「すくって」という言葉、本当に素敵な告白でした。
果たしてキスは…。#半分青い #永野芽郁 #佐藤健 pic.twitter.com/GgHUeggM3E— 岐阜のこうちゃん (@gifu_no_kochan) May 30, 2018
しかし、半分、青い。は、友情や恋愛を感じさせるシーンが多く、伝統的な朝ドラの基本である家族や成長を踏まえつつ、仕事や成功ではなく友情や恋愛を重視したことで「新しいスタイルの朝ドラ」を演出することが出来たのでしょう。
実際に視聴者の10代や20代が半分、青い。に好印象を抱いており、「ドラマとしては面白かった」と好感を得ていますが、古くから朝ドラのファンで安定感のある朝ドラに慣れ親しんでいる世代には「違和感」を感じさせてしまい、「朝ドラらしくない」といった評価となってしまいました。
斬新な新しいタイプの朝ドラになったことで低評価な口コミが目立ってしまいましたが、今までとは違うスタイルに新しさを感じ、今後の朝ドラにより期待値が高くなったのでした。
一方で、「半分、青い」の律の時は、視聴者にははっきりとは伝わらない雰囲気だった気がする。
たぶん2人の関係が恋愛なのか、家族愛的なものなのか明確な感情がなかなか分からないのがテーマでもあったから、意識的だったかは分からないけど、そんな絶妙な芝居もできるのがほんとにすごいと思う。 pic.twitter.com/2CZ1jpaNVa— あり (@7yoooooooy) March 28, 2020