栃木県那須郡那須町にある殺生石ですが2022年3月5日に割れていることが判明しました。
殺生石ですが、「栃木県指定文化財」に指定されているだけではなく、「とちぎの景勝100選」、「奥の細道の名勝地」としもも人気がありますよね。
なぜ殺生石が割れてしまったのか理由を調査しました。
殺生石が割れた様子を画像で紹介
2022年3月5日に殺生石が割れていることが判明しました。
下記ツイートの真ん中あたりに割れている様子がわかりますね。
14時くらいに殺生石に行ったら割れてるんだけど!#殺生石#那須#九尾の狐 pic.twitter.com/3c2OS7fg65
— Pくん (@p21002380) March 5, 2022
九尾の狐の伝説が残る、殺生石にひとりでやってきました。
縄でぐるっと巻かれた真ん中の大きな岩がそれ…
のはずなのですが、なんと岩は真っ二つに割れて、縄も外れていました。
漫画だったらまさに封印が解かれて九尾の狐に取り憑かれるパターンで、見てはいけないものを見てしまった気がします。 pic.twitter.com/wwkb0lGOM9
— Lillian (@Lily0727K) March 5, 2022
これまでの殺生石の様子はこちらです。
しっかり縄でくくられており、岩の原型もありますね。
殺生石が割れたという衝撃のニュース。
九尾の狐が……
(写真は昨年10月下旬のものです。) pic.twitter.com/enmX5Bsgdf— 宇都宮餃子@宇都宮餃子会【公式】 (@Gyozakai_u) March 5, 2022
殺生石が割れた原因は元々入っていたひびが原因である可能性が高い
そんな殺生石ですが前々から岩にひびが入っていると噂されていました。
縄でなんとか原型を保っていましたが、何かの拍子に縄がほどけヒビを通じて割れてしまったと思われます。
殺生石、2019年8月17日に撮影していますが、この時点ですでにヒビが入っていますね。#九尾の狐#殺生石 pic.twitter.com/7jTIUKGUQ9
— レイヴン (@MoukinRaven) March 5, 2022
2018年9月29日撮影時の殺生石
たしかにヒビ入っててワイヤーか針金的な物で固定してるようには見てるんだよな pic.twitter.com/9A75Df1lj2— コ ノ ミ ヤ (@konomiya) March 5, 2022
そもそも殺生石は火山岩で割れやすい性質はある!
ウィキペディアに書かれているように殺生石は溶岩(火山岩)です。
殺生石(せっしょうせき)は、栃木県那須町の那須湯本温泉付近に存在する溶岩である。付近一帯に火山性ガスが噴出し、昔の人々が「生き物を殺す石」だと信じたことからその名がある。
なお伝承上、この石に起源を持つと伝えられている石が全国にいくつかあり、それらの中に「殺生石」と呼ばれているものがあるほか、那須の殺生石同様に火山性ガスが噴出する場所で「殺生石」と呼ばれる石があるとする文献もある[1]。しかし単に「殺生石」といえば那須の殺生石を指すことが多い。
(出典:Wikipediaより)
火山岩は熱いマグマが800℃近くで固まって岩石になったもので、常温に冷えて固体になるまでに体積が収縮します。
その収縮する際に割れ目ができてしまうため、少しのヒビが原因でもそれに沿ってヒビがどんどん入ることがあるそうです。
Joint formation followed by weathering, and probably concretion?, in volcanic rock.
火山岩が割れ目ができて、そして、それに沿って風化して、面白い感じになっている。 pic.twitter.com/4617YO4M2t
— Tomo_Morishita_MantleLab (@deep_sample) March 10, 2020
つまり、殺生石に入っていたヒビもこの割れ目に沿ってできたものだと思われます。
殺生石ですが、付近にある那須火山群(火山群)の噴火により発生したものだと考えられます。
「群」という言葉からも下記のようにいくつもの山が集合されてできたものになっています。
- 南月山
- 茶臼岳
- 朝日岳
- 三本槍岳
- 甲子旭岳
登山家に特に有名な茶臼岳は活火山であるため、現在も常時激しい噴気活動を行なっています。
1410年には180人以上の死者が出たとされるほど大規模な噴火を記録しており、殺生石はその頃できたものではと考えられます。
最新でも1963年に噴火しているそうでかなり怖いですよね。
殺生石が割れたのヒビはいつ入った?
殺生石が今回割れてしまった原因はヒビが原因ですが、そもそもいつ入ったものなのでしょうか。
2016年にはヒビが入っていたとの情報もあります。
今話題の那須の殺生石 見返してみたら2016年には既に亀裂が入ってたな pic.twitter.com/pU4OYfaeyI
— 105円 (@1o5yen) March 5, 2022
殺生石ですがかなり歴史があり、何百年も前から那須に置かれています。
時間をかけてヒビが入り今回割れてしまった可能性もありますね。
鳥羽上皇が寵愛したという伝説の女性・玉藻前が、正体が妖狐の化身であることを見破られ、逃げた先の那須の地で討伐されて石となったという逸話がある。しかし石は毒を発して人々や生き物の命を奪い続けたため「殺生石」と呼ばれるようになり、至徳2年(1385年)には玄翁和尚によって打ち砕かれ[3]、そのかけらが全国に飛散したという。
(出典:Wikipediaより)