除草剤として有名なラウンドアップですが一部でやばいと噂されているようです。
今回はそんな噂について調査しました。
ラウンドアップとは
やめて、やめてー。TBSで、なんと、ラウンドアップの広告やってる!それは土を汚染して人体に悪影響が出てアメリカやヨーロッパで問題になって売れなくなった売れ残りだから、広告しないで、買わないで。テレビ局の人、知らなさ過ぎ。だめだめー。2019年5月11日(土)14:00頃。 pic.twitter.com/H6KAy8ND9N
— マエキタミヤコ (@maekitam) May 11, 2019
ラウンドアップとは、1970年にアメリカ企業のモンサント社が開発した除草剤であり、日本での商標権と生産・販売権は2002年に日本モンサントから日産化学工業へ譲渡され、保有しています。
長らく開発から販売を手がけてきたモンサント社は、バイエルが2016年に買収を発表し、2018年には買収を完了したため、以降はバイエルの製品になっています。
有効成分名は「グリホサートイソプロピルアミン塩」であり、グリシンの窒素原子上にホスホノメチル基が置換した構造を持つと言われています。
ラウンドアップがやばい理由1:発がん性問題や人体への悪影響
発がん性や遺伝子への影響があるとして世界で販売禁止の流れがあり、アメリカでは末期ガン患者からの訴訟で賠償命令が下される独バイエル(米国モンサント)の除草剤ラウンドアップ。
日本にやってきて、ホームセンターやドラッグストアに続々と並びはじめてる。 pic.twitter.com/m8t2Xo89lt
— mugiho🌾🌾🐾 (@ektbkrdy) July 23, 2019
ラウンドアップは除草成分であるグリホサートと界面活性剤などの添加物を配合した除草剤であり、米国のモンサント社が発売した製品なのですが、「発がん性がある」といった危険性があると話題となりました。
ラウンドアップに発がん性があると公表されたのは、2015年の国際がん研究機関(IARC)が「グリホサートにはおそらく発がん性がある」と発表したことが始まりです。
ラウンドアップの安全性については各国の政府機関で厳しい審査が行われ、その高い安全性が認められて使用が許可されたのですが、IARCは世界の政府機関の判断を否定したのです。
IARCが否定した理由については、グリホサートの評価を行ったIARCのブレア委員長は、米国農民の調査結果からグリホサートに発がん性がないことを知りながら、その事実を無視して「おそらく発がん性がある」という結論にしたとのことでした。
そして、ブレア委員長自身がこの調査結果を無視しなければIARCの結論は違ったものになっていたことを認めており、なぜそのような科学者にあるまじき行為を行ったのかは語っていません。
その後、2016年には世界保健機構(WHO)と世界農業機関(FAO)が共同で「グリホサートに発がん性はない」と発表し、IARCの見解を否定しました。
しかし、IARCの評価が取り消されることは無く、このニュースを聞いたカリフォルニア州はラウンドアップに発がん性の表示を義務付けましたが、米国環境保護庁(FPA)は「ラウンドアップに発がん性はない」としてこの表示を禁止したのです。
そのため、ラウンドアップに発がん性はないと公表されたものの、未だにはっきりとしない状況に世間は違和感を感じ、「グリホサートに発がん性がある」という認識は世に残ることとなってしまっているのですが、日本では別名で売られているのが現状であり、簡単に手に入ることも恐ろしいことなのです。
【ラウンドアップ】
農山地で植物が枯れるだけでなく、道路の法面が崩壊して、アスファルトがボロボロ落ちてしまうので、危険な道路が増えています。
単に、土壌汚染や環境破壊だけでは済まないのが、枯葉剤の恐ろしい所です。元はベトナム戦争で使われた枯葉剤。勿論人体にも有害。 pic.twitter.com/oiIV2v1yHG
— ORGA (@loverylita) June 7, 2018
人体への影響が懸念されているラウンドアップですが、体内に入ってしまうことで腸内環境へ悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、免疫機能の低下につながり、自閉症や認知症を誘発する可能性が指摘されています。
また、生殖機能の低下や胎児の発育にも良くないため取り扱いには十分注意する必要があります。
使用時には基本的に手袋を着用するようにし、もし皮膚に付着してしまった場合は良く洗い流すようにしましょう。
異変を感じた際はすぐに病院へかかるようにしてください。
ラウンドアップがやばい理由2:裁判を5千件抱えている?
ところで、このモンサントの除草剤「ラウンドアップ」が原因で悪性リンパ腫を発症した末期がんの男性による裁判で、損害賠償金約320億円の支払いを命じたというニュースを日本語で伝えているのは、AFP(フランス)とスプートニク(ロシア)とCNN(アメリカ)だけ(米時間11日現在)。なぜ? #環境正義 pic.twitter.com/Yl6vDDBjwp
— 気候変動の向こう側 🇵🇸🇺🇦🏳️🌈 (@Beyond_Climate) August 12, 2018
ラウンドアップの発がん性に対する損賠訴訟がはじめに起きたのは2018年8月であり、米国で「学校の校庭整備のために使用したラウンドアップが原因で悪性リンパ腫を発症した」と末期がん患者がモンサント社に損害賠償を求めました。
この裁判では「グリホサートにがんを引き起こす可能性がある」と示されたモンサントの秘密文書が明らかとなり、モンサント社がガンの可能性を知りながらも警告しなかったとして損害賠償が認められ、カリフォルニア州サンフランシスコ市は2018年8月10日、モンサント社に2億8900万ドルの損害賠償金の支払いを命じました。
上記の件を含む3件の訴訟の一審判決で高額な賠償支払いを命じられているモンサント社ですが、グリホサートはがんを引き起こさないと主張し、控訴しているのです。
しかし、モンサント社は同じような裁判を約5千件抱えていると言われており、アメリカとカナダではモンサント社のホームセンターに対しても、損害賠償を求める訴訟が起きています。
このように、ラウンドアップで訴訟が起きているだけでなく、他にも5千件ほどの裁判を抱えていると公表されたことで、ラウンドアップを開発したモンサント社はやばいと言われるようになってしまったのでした。
ラウンドアップがやばい理由3:保証されないまま市場に出た
さらにラウンドアップ安全性で調べると、検索結果1番上にこの情報が載ってて、反対されてる事例やアメリカのカリフォルニア州で永久販売禁止になってる例は一切なし。酷い。酷すぎます。#ラウンドアップ #ラウンドアップは嘘まみれ pic.twitter.com/iqWvy7UWvl
— Lana 🌏🐬 (@hihisasha3) December 4, 2020
モンサント社が開発した「ラウンドアップ」は、賞賛を得るどころか非難の声が相次いでいます。
ラウンドアップに発がん性があるということで裁判が起きるほどの騒ぎとなったのですが、なんと揮発性による近隣農家への影響や安全性が、公平な観点から保証されないままに史上へ放たれたと言われています。
なぜこのような騒動が起きたかというと、モンサント社が打ち出した低揮発性の化学式は特許製品であることを理由に、各大学の研究者による科学的な裏付けが一切なされていなかったというのです。
そして、さらに問題となっているのが改良型ジカンバの販売承認を得る前に、モンサント社がジカンバに耐性のある新たなGMO種子を売り出してしまったことであり、これによりジカンバ耐性型GMO種子だけを手にした農家が旧式のジカンバ除草剤を違法に散布してしまう状況となってしまったのです。
実際にアーカンソー州では広範囲に拡散したジカンバにより、新型GMO種子へ移行していない農家が実害を被ったケースがいくつも報告されています。
騒動はこれだけに留まらず、ジカンバ除草剤での果樹園への損害も報告されており、ますます農作物への被害が恐れられることとなり、信用性はさらになくなってしまったのでした。
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